信頼関係の築き方と記録の残し方
身元保証は、形式的な手続きにとどまらず、人生の大切な局面をともにする支援関係ともいえます。そのため、依頼する側・引き受ける側のどちらにとっても、信頼関係の有無が大きな安心材料となります。また、口約束や誤解を避けるためには、適切な記録を残すことも欠かせません。
信頼関係を築くためにできること
身元保証をお願いする相手が、家族であれ友人・知人であれ、まずは誠実なコミュニケーションを積み重ねることが基本です。以下のような姿勢が信頼構築につながります。
- なぜお願いしたいのか、自分の状況や気持ちを率直に伝える
- 相手の負担や不安にも配慮し、無理に引き受けさせない
- 依頼内容を丁寧に説明し、文書を見せながら相談する
- 必要に応じて、第三者(専門職)にも同席してもらう
保証を依頼することは「重いこと」と感じる人も多いため、一方的に頼むのではなく、話し合いの中で関係を作ることが大切です。
専門職や保証会社等に依頼する場合は、ここまでする必要はありません。
口頭だけで済ませない
身元保証に関する約束を口頭のままで済ませてしまうと、後になって「聞いていない」「そんな責任があるとは思わなかった」といった認識のズレやトラブルにつながる可能性があります。信頼関係があるからこそ、誤解を防ぐための記録が必要です。
記録に残しておくべき内容
以下のような内容は、できるだけ書面で確認・保管しておきましょう。
- 保証人に依頼した内容と、その範囲(入院、医療同意、死後事務など)
- 契約書や同意書などの写し
- 緊急連絡先、かかりつけ医、利用している福祉サービスなどの情報
- 本人の意思や希望を書き留めたメモ、ノート、エンディングノート等
文書の形式にこだわる必要はありませんが、第三者が見てもわかるような形で整理しておくことが、本人・保証人双方にとって安心につながります。
文書の保管と共有
記録した情報や書面は、自宅のわかりやすい場所に保管するほか、信頼できる保証人・支援者・専門職にも写しを渡すことで、緊急時にすぐに活用できる体制が整います。また、内容を更新したときはその都度共有することも忘れないようにしましょう。
信頼関係と記録の積み重ねは、将来にわたって「お願いしてよかった」「引き受けてよかった」と感じられる支援関係を育てていく基盤となります。