医療・介護・延命治療に関する希望
エンディングノートには、財産や身の回りのことだけでなく、自分が病気や高齢で判断が難しくなったとき、どのような医療や介護を受けたいかという希望も記録できます。
これらは本人の意思が確認できない場面で、家族や医療関係者が判断に迷わないようにするための大切な情報です。
あらかじめ考えを言葉にしておくことで、自分らしい最期を迎える手助けとなり、家族の精神的負担も大きく軽減されます。
エンディングノートに書いておきたい主な内容
- かかりつけ医や病院の情報
・現在治療を受けている病院・医師の名前
・服薬中の薬や、持病・アレルギーの有無
・医療機関の連絡先 - 希望する医療の方針
・どこまで治療を望むか(積極的治療・緩和ケアなど)
・自宅療養を希望するか、入院を希望するか
・尊厳死や終末期医療への考え方 - 延命治療に対する希望
・人工呼吸器、胃ろう、点滴による延命などに対する意向
・意識が戻らない状態でも治療を続けるかどうか
・自分らしい最期の迎え方に対する考え - 介護に関する希望
・介護が必要になった場合の希望(自宅・施設・同居など)
・希望する介護施設やサービスがあればその名称
・誰に介護をお願いしたいか、介護の負担の考え方
「決められない」という気持ちも書いてよい
こうした選択は、とても重く、正解があるわけではありません。
書こうとしても「どうしたいか、まだはっきり決められない」と思う方も多いでしょう。
そのような場合は、迷っている気持ち、今の時点での考えをそのまま書くことが大切です。
完璧な答えを用意する必要はありません。「こう思っている」「この人に相談してほしい」など、自分の考えの方向性を残すだけでも、家族にとっては大きな手がかりになります。
家族との対話のきっかけにもなる
医療や延命の話は重たく感じられるかもしれませんが、自分の意思を伝えておくことは、家族との信頼を深める行為でもあります。
「こうしてほしい」と伝えることで、家族はあなたの考えに沿った選択ができるようになり、後悔や葛藤を抱えずに済む可能性が高まります。
専門家の力を借りるという選択肢
医療・介護・終末期医療の選択に悩んだときは、かかりつけ医やケアマネジャー、地域包括支援センターなどの専門機関に相談することも有効です。
また、「事前指示書」や「リビングウィル」など、医療現場で意思を明確に伝える文書の作成を検討するのもひとつの方法です。
まとめ:命の選択は、誰にとっても尊重されるべきもの
人生の終わりにどう向き合うかは、誰にとっても難しい問題です。
けれども、自分なりの考えを持ち、エンディングノートに記しておくことで、最期の時間をより自分らしく過ごす準備ができます。
書くことで不安がやわらぎ、家族にも安心を残すことができる。
医療と介護に関する記録は、人生の尊厳を守る一歩となるのです。