携帯・光熱費・クレジットカードなどの名義変更・解約
故人の名義の契約は原則として解約または名義変更が必要
故人が契約していたサービス（携帯電話、電気・ガス・水道、クレジットカードなど）は、死亡によって契約が継続できなくなるか、相続人に引き継ぐ手続きが必要となります。
放置すると料金が発生し続けたり、未払いによるトラブルの原因となるため、早めの対応が望まれます。
携帯電話の解約・名義変更
携帯電話の契約は、死亡の事実を伝えた上で、解約または名義変更を行います。
キャリア（NTTドコモ、au、ソフトバンクなど）によって手続き方法や必要書類が異なりますが、主に以下のようなものが求められます。
様々なサービスを解約するためにSMS認証が必要になることがあります。携帯電話の解約は最後に行うことをおすすめします。
必要書類の例
- 故人の死亡が確認できる書類（戸籍謄本、除籍謄本、死亡診断書のコピーなど）
- 届出人の本人確認書類（運転免許証など）
- 委任状（代理人手続きの場合）
故人の電話番号を遺族が引き継ぐ「名義変更（承継手続き）」が可能な場合もあります。
オンライン保存の写真やデータが残っている場合は、バックアップ・データ削除を忘れずに行いましょう。
光熱費（電気・ガス・水道・インターネット）の名義変更・解約
故人が世帯主であった場合、光熱費の契約名義も変更する必要があります。
同じ家に住み続ける場合は名義変更を、誰も住まなくなる場合は解約・停止を行います。
手続きに必要な情報・書類
- 契約者名・住所・お客様番号
- 死亡の事実が分かる書類（求められる場合）
- 新しい契約者の情報（名義変更時）
電話やWeb、窓口で手続きが可能です。
死後も料金が発生するため、速やかな名義変更・解約の連絡を行いましょう。
クレジットカードの解約
クレジットカードは、契約者が死亡した時点で契約は終了します。
ただし、カード会社が死亡を認知しない限り、請求処理や年会費が継続してしまうことがあるため、死亡の事実を早急に連絡する必要があります。
連絡時のポイント
- カード会社のカスタマーセンターに電話連絡
- 故人の名前・カード番号・死亡日などを伝える
- カードをハサミで裁断して処分（指示に従う）
一部のカードでは、ポイントやマイルを相続できる場合もあります。
内容によっては、相続人が未払い残高を支払う義務が生じる可能性があるため、カードの利用状況は早めに確認しましょう。
その他の契約類の確認と対応
その他、次のような契約についても必要に応じて名義変更または解約を行います。
- NHK受信料
- 新聞・雑誌などの定期購読
- サブスクリプション契約（動画配信、音楽、ゲームなど）
- 賃貸借契約（不動産、駐車場など）
故人の郵便物や口座引き落とし履歴をもとに、契約の洗い出しを行いましょう。
自動更新される契約は放置すると費用がかさむ恐れがあるため、できるだけ早期に整理することが重要です。