死体火葬許可証とお墓
死体火葬許可証とは
死亡届を市区町村役場に提出すると、審査後に「死体火葬許可証（または埋火葬許可証）」が交付されます。
この許可証がなければ、火葬を行うことはできません。必ず火葬前に取得しておく必要があります。
申請手続きと葬儀社による代行
死体火葬許可証の交付申請は、通常、死亡届を提出した際に同時に行います。
ほとんどの葬儀社では、この手続きを遺族に代わって代行してくれます。
申請に必要な書類（死亡診断書付きの死亡届や、届出人の印鑑など）も葬儀社が確認・管理してくれるため、ご遺族の負担は軽減されます。
火葬当日に必要なもの
火葬当日は、「死体火葬許可証」を火葬場に提出する必要があります。
火葬が終わると、火葬場の職員がこの許可証に「火葬済」の印を押し、返却してくれます。
この返却された許可証は「埋葬許可証」となり、骨壺の箱の中に一緒に納められるのが一般的です。
後にお墓へ納骨する際、この埋葬許可証が必要（住職などの管理者に渡す）になるため、大切に保管するようにしましょう。
お墓の種類と選び方
納骨先となるお墓には、様々な種類があります。それぞれの特徴を以下にまとめます。
| お墓の種類 | 概要 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 一般墓 | 家族代々で引き継ぐ、伝統的な個別の墓所 | 管理費が必要。永代使用権を取得し建立 |
| 納骨堂 | 屋内施設に納骨する形式 | 天候に左右されず、お参りがしやすい。都心部に多い |
| 樹木葬 | 墓石を使わず、樹木の下に遺骨を埋葬 | 自然志向。費用も比較的抑えられる |
| 合葬墓（共同墓） | 他の人と一緒に埋葬される墓 | 費用が安く、後継者不要。永代供養付きが多い |
お墓の手配の流れ
お墓の手配は、以下のような流れで進みます。
- 納骨先の検討（宗教・宗派、予算、立地など）
- 霊園や寺院、納骨堂の見学・相談
- 区画や納骨プランの契約
- 墓石のデザイン・建立（一般墓の場合）
- 納骨式の実施
最近では、葬儀社と提携している霊園や納骨堂も多く、葬儀とあわせて納骨先の紹介や手配を行ってくれることもあります。
費用の見積もりや必要書類の説明も受けられるため、信頼できる業者に相談するとスムーズです。
お墓の種類によって管理形態や供養の方法が異なるため、故人や家族の希望に合った選択をすることが大切です。